乳房の張りやつわりなどの変化が徐々に起きてくる妊娠初期。主に妊娠4ヶ月目までがこの時期に当たり、着床した受精卵がものすごいスピードで育っていきます。
妊娠初期は身体が妊娠という状態に慣れていないため、自分で思っている以上に身体への負担がかかっているもの。そのため、疲れを感じたらこまめに休憩をとり、疲労を溜めないようにして身体を労ってあげましょう。とくに今まで不規則な生活をしていた人は、妊娠を機に早寝早起きを実行するなど、生活の見直しを図ることも大切。また無理をしない程度に家事を行い、簡単なストレッチなどをして、身体を動かしておくことも必要です。
娠妊初期の代表的な症状である「つわり」。妊婦さんの約80%がこの「つわり」の症状に悩まされています。期間は妊娠5週目から始まり、12週目を過ぎる頃に治まるのが一般的。しかし、なかには出産直前まで長引く人もいるなど、個人差があるのも特徴です。症状も人それぞれ異なります。最も多いのは、空腹時に胸がムカムカする、軽い吐き気を覚える、においに敏感になって気分が悪くなるなどの症状です。また、食欲がなく、食べると吐いてしまう「吐きづわり」や、逆に食欲が必要以上に出てしまい、食べていないと気分が悪くなってしまう「食べづわり」もあります。なお症状に個人差があるのは、体質や体格の違い、胃腸や肝臓の状態などさまざまな原因があるようです。

- 内関 - 吐き気を和らげる
- 手のひら側の手首から、ひじに向かって指3本分の中央にあるツボ。ここを刺激すると、吐き気が和らぎます。

- 公孫 - 吐き気を軽減する
- 足の親指の付け根にある骨の膨らみから指3本分かかと寄りのくぼみ。吐き気が和らぎます。
妊娠初期は、「身体がだるくなる」「いつも以上に眠くなる」といった症状が現れます。これは、黄体ホルモン(※)が分泌されるためといわれています。
赤ちゃんを育てるには、母体に強いエネルギーが必要となります。そのため、身体はエネルギーをムダ使いさせないために、リラックスさせようと働くのです。とはいえ、妊娠初期は、これまでと同じように働く女性も多くいるため、強い眠気や倦怠感におそわれても我慢を強いられているのが現状です。そんなときは、眠気覚ましにアロマやハーブティーを活用すると効果的です。
※黄体ホルモンは、子宮の筋肉をやわらかくする、流産を防ぐという役割を持つホルモン。また身体をリラックスさせ、休息させるという役割も担います。

- 神門 - 精神を安定させる
- 手のひら側の手首の小指側にあるくぼみを、親指で円を描くように指圧します。神経の衰弱を抑える効果があります。

- 太谿 - 不眠を予防する
- 内くるぶしのすぐ後ろ、アキレス腱との間のくぼみ。親指を当て、少し強めに押します。下半身の冷えから起こる不眠予防に効果的。
妊娠すると「何度もトイレに行きたくなる」「夜中に2、3回トイレに起きる」などの症状が起こりがち。原因は、子宮に血流が集中することにより、膀胱のまわりに血流が停滞して膀胱を圧迫するため。そのほか、ひと回り大きくなった子宮が膀胱を圧迫するため、膀胱に尿が溜まらないうちに尿意を感じ、頻尿を引き起こすという理由も考えられます。
我慢のしすぎは、膀胱炎や腎盂腎炎などを引き起こすため、尿意を感じたら必ずトイレに行くようにしましょう。また、夜中に何度も起きてしまう人は、夕方以降は水分を控えるなどの対策をおすすめします。しかし、妊娠中の頻尿は生理現象でもあるため、あまり気にしすぎないことも大切です。

- 三陰交 - 頻尿を抑える
- 内くるぶしの上から指4本分上の骨の後ろ側にあるツボ。水の代謝の調節に用いられます。

- 復溜 - 膀胱炎を予防する
- 内くるぶしから指3本分上のアキレス腱の前のくぼみにあるツボ。ここを刺激すると、膀胱炎を予防します。
夕方になると足がむくむことはよくありますが、通常は、ひと晩寝れば翌朝にはスッキリします。しかし、妊娠中のむくみは持続的に症状が現れることが多いのが特徴です。寝てもなかなかとれず、むくんだ状態が続くのです。とくに妊娠初期は、足や腰まわりにむくみの症状が現れます。
むくんでいるかどうかは、足のすねの内側を指で20秒ほど押したあと、指を離すとわかります。押した部分がへこんだままならむくんでいる証拠です。慢性的なむくみになる前に、普段から塩分を控え、野菜やフルーツ、きのこ類などカリウムの多い食品をとり、軽い運動や体操などで血の流れをよくすることを心がけましょう。妊娠中は、むくみと体重をこまめにチェックすることをおすすめします。

- 豊隆 - むくみを解消する
- ひざの外側と外くるぶしを結んだ線の中間にあるツボ。親指で3~5秒間押して、ゆっくり離す、を繰り返します。

- 陰陵泉 - 余分な水分を除去する
- ひざの内側にある突起した骨の下にあるくぼんだ部分。骨に向かって指を押し当てるように刺激します。
妊娠すると、「妊娠前より暑がりになった」という声をよく耳にします。これは、ホルモンバランスの変化によって体温が上がるため。しかし、なかには「身体がほてる」「部分的に強いほてりを感じる」という体熱感がある妊婦さんも多いようです。これは、妊娠前から引きずっている身体の不調や、妊娠によって起こる身体の変化が要因となっています。まずは、自分のほてりの原因がどこから来ているのかを見極め、改善する必要があります。また、この時期に気をつけてほしいのが「ほてりからくる冷え」です。身体がほてるため、つい薄着をしてしまい、足、腰などの下半身を冷やしてしまうのです。どんなに身体が熱くても、靴下を穿くなどの防寒対策は徹底しましょう。

- 内関 - ほてりを和らげる
- 手のひら側の手首から指3本分のところの中央にあるツボ。血圧の上昇を抑え、ほてりを和らげます。

- 大椎 - 身体の熱を冷ます
- 首を前に倒したときに飛び出る、大きな骨の下のくぼみを軽く刺激します。熱を冷ます効果があり、ほてりを鎮めたいときにおすすめです。
快適な妊娠生活を過ごすためには、質のよい睡眠をとり、健康を維持することが大切。しかし、不規則な生活や偏った食事が続くと、眠れない、寝つきが悪い、途中で目が覚めるなどの睡眠障害が起こってしまいます。とくに妊娠初期は、つわりなどの不快な症状に悩まされることが多く、食べてもすぐ吐いてしまう、お腹が空くと気持ち悪くなるなどの症状が現れ、栄養が行き渡らないために、睡眠が充分にとれなくなってしまうのです。
まずはしっかりと栄養をとり、就寝時間を決めるなどして睡眠のリズムを整えましょう。また、寝つきが悪いと感じたら無理に寝ようとせず、アロマを使って香りを楽しんだり、ハーブティーを飲んで心を落ち着かせたりする、というのもおすすめです。

- 失眠 - 気を鎮める
- 足の裏、かかとのちょうど中央部分にあるツボ。親指で刺激を感じる程度に強く押します。精神的なストレスによる不眠を解消してくれます。

- 神門 - ストレスやイライラを解消する
- 手のひら側の手首の小指側にあるくぼみを、親指で円を描くように指圧します。精神的な緊張を取り除く効果があります。
妊娠初期はホルモンの影響による身体の変化や生活習慣の制限に気持ちがついていかず、心が不安定になりやすくなります。イライラする、なにもやる気が起こらないなど、気分の差が激しいのも特徴です。もともと性格が几帳面、神経質な人はとくに注意が必要。ちょっとしたことが気になったり、突然涙が出てきたりすることもあるようです。
妊娠初期の精神不安は、主に心身のバランスがくずれることが原因だと考えられます。つわりで食事が上手にとれないことで起こる栄養不足や、精神的・肉体的なストレスにより、気・血・水のバランスがくずれ、情緒不安定になってしまうのです。心身の安定を図るためには、規則正しい生活とたっぷりの睡眠をとることが大切です。

- 神門 - 精神を安定させる
- 手のひら側の手首の小指側にあるくぼみを、親指で円を描くように指圧します。神経の衰弱を抑えてくれます。

- 百会 - 自律神経をコントロールする
- 左右の耳を結んだ線と身体の前後を結んだ線が交差するところ。指で押さえ込むように刺激すると、気持ちを落ち着かせてくれます。























